晦日についての考察 ~民俗学的視点から~
もうあと2日で1年で終わってしまいますね。
皆さんは悔いの残らない1年を過ごせましたか??
今回は、「晦日」について考察していきたいと思います。
なぜ「大晦日」ではないのか?これは、「大晦日」の方がよく知られるているからです。
ではいきましょう。
1.晦日とは??
陰暦では、月が隠れる頃がちょうど月末に当たることから「つきごもり」が音を変化させて事により生まれた言葉だという考え方があります。
意味は、月の最後の日です。
これを聞き気づいた方もいると思いますが実は1年間に12回私たちは、晦日を経験しているということです。
2.大晦日との違い
ここで大晦日との違いについて話していきたいと思います。
ここから、晦日と大晦日の違いは、
晦日は毎回月末にくるが大晦日は、12月31日のことをいうことです。
3.大晦日の由来
ここからは、大晦日の由来についても紹介していきたいと思います。
大晦日の歴史を辿っていくと、実は平安時代までさかのぼります。なんと、大晦日というのは、正月に迎えるとされる歳神様を迎え、祀るための準備の日でありました。
歳神様を祀るということは、豊穣を願い行われていました。
歳神様は、各地家庭の庭にやってくるので、家を守ってくれる祖先の霊とも言われていました。
大晦日の行事には様々なものがあります。
①除夜の鐘
大晦日は、別名、「除夜」とも言われています。
鐘を鳴らす回数は、108回と言われており、これは、人間の煩悩の数といわれています。
鐘の音を聞くことによって煩悩を取り去り、正しく清らかな心で新年を迎えることができるようにするということです。
②年の湯
大晦日の夜に風呂に入ることです。
ここでしっかりと垢を落とすことにより、新年を良く迎えるという願いがあります。
今では湯船に入ることが多いが大晦日の入浴というものは、特別なものだったのかもしれません。
③年越し蕎麦
年越し蕎麦を食べる習慣というものは、平安時代などというイメージがあるが実は、江戸時代と近世の頃に行われていた比較的新しい考え方です。
蕎麦が細く長い見た目から長寿や健康を願って食べられるようになりました。
年越し蕎麦を食べるタイミングは、年が明ける前がいいといわれています。
4.考察
ここからは、考察です。
晦日が月が隠れる、つまり新月の時に経験してきたということからこの三十日は、昔の人達からは、暗黒の日という考え方があったのではないだろうか。
月が消え何か災いが起こるなどの恐怖心があったのではないか。
さらに大晦日のこともあわせて考察するのであるならば、大晦日に蕎麦を食べるという行為は、蕎麦屋が売上を上げるために行った商業的戦略だったのではないか。
日本人は、「特別」という言葉には、昔のから敏感だも思います。
その心理的な行動を使い行っていたのではないだろうか。
歳神様などの神を信仰する考え方も日本独自である。
これも新年には、神が神社などに帰ってきて、新年をお祝いして人々に幸を分け与えると考えられて来たからではないかと。
かなり疑問におもったことがある。徳川政権が続いているのにもら関わらずなぜ、日本の国家神道的な考え方は続いていったのか。
これについて今度、また検討しましょう。
今回はここで!
皆さんも残りの時間楽しんでくださいね!
とある大学生でした!
参考文献
晦・晦日(つごもり)-語源由来辞典
http://gogen-allguide.com/tu/tsugomori.html
大晦日の意味を知っている? 由来と歴史から学ぶ、大晦日の過ごし方
https://www.homes.co.jp/cont/press/rent/rent_00371/
他もどうぞ